株式会社スカイマティクスは、鹿児島県さつまいもスマート農業実証コンソーシアム(代表機関:鹿児島きもつき農業協同組合)のスマート農業実証プロジェクトの一環として、高精度ドローン測量サービス「くみきPRO」を活用した地形データ(DSM※2)の精度検証を実施しました。
くみきPROはGPS内蔵型対空標識「くみきマーカー」を用いて高精度な地形データ(±10cm相当精度)を自動生成するクラウドサービスです。くみきマーカーを現地に設置してお手持ちの汎用ドローンで撮影した画像をクラウドにアップロードするだけで、高精度な地形データが自動生成されます。
専門的な測量の知識を必要とせず、どなたでも高精度な地形データを生成できる事から、圃場における均平調査に「くみきPRO」をご活用頂く事例が増加しております。
圃場の高低差によって水の流れが滞留することにより、作物の育成、病気など様々な問題が発生してしまいます。そのため、圃場の均平化は、鹿児島県に限らず日本全国で実施されています。
圃場の均平化の前工程で実施される均平調査は、数cm程度の精度を有する地形データが必要となるため、高度な測量技術を有した専門家によって行われていました。今回の鹿児島きもつき農業協同組合様との合同精度検証では、JA職員が「くみきPRO」で生成した地形データと測量機(トータルステーション)で測量した高さを比較検証しました。※3
検証結果は図1に示す通り、圃場A/圃場B共に概ね±5cm以内の精度となり、圃場の均平調査において十分に耐えうる精度を有していることが確認できました。
図1-DSM精度検証結果
これまでの目視での高低差確認と比較しても広範囲で圃場の高低差を確認できる事から、均平調査以外にも、排水計画や施工前の高低差事前確認など、圃場における作業の効率化をサポートするツールとして「くみきPRO」をご利用いただけると思います。
ぜひこの機会に「くみきPRO」をお試しください。
※1:本精度検証は、農林水産省「スマート農業技術の開発・実証プロジェクト(課題番号:畑2
H08)」(事業主体:国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構)の支援により実施し
たものです。
※2:DSM(Digital Surface Model)地盤(地形)と、その上にある建物や樹木などの地物を合わせ
た表層面を数値標高モデル化したもの
※3:検証点はGCPの中心座標で比較
◼︎問合せ先
株式会社スカイマティクス 日笠/山内
MAIL:info@skymatix.co.jp
◼︎くみきPRO