経営所得安定対策・中山間地域等直接支払に掛かる現地調査を大幅に省力化 遠野市 農林課 馬場 貴之氏

2019年度より新潟県新潟市西区で活用が始まった、水田における転作作物の作付調査を省力化する新システム『いろはMapper』。2020年度は岩手県遠野市でも活用がスタート。利用を希望する自治体が全国に広がっています。

 

遠野市 農林課 馬場 貴之様

 


| 従事時間7割・動員人数9
割減を実現

 

いろはMapper導入前の課題について教えてください。

 

全国の自治体同様、遠野市でも毎年経営所得安定対策・中山間直接支払に掛かる現地調査を実施しています。毎年7月から9月にかけて実施する同調査は、1,000haの農地を対象に、炎天下の中、2週間かけて1日当たり15名弱の人手を要する、大変な作業になっています。(主に水稲・牧草・大豆)

また現地調査前の事前準備にも大きな手間が発生していました。立て札の印刷・郵送、現地見回りの案内人となる農家とのスケジュール調整など約100時間を要しておりました。いろはMapperのお陰で事前準備の手間が解消された上、現地に赴かずともPCの画像上で作付が確認可能になったため、凡そ7割の時間削減ができました。またこれまでは確認結果を手作業で集計しておりましたが、いろはMapperではCSV形式で自動出力できる点も大変魅力です。

 



| 時間短縮・コスト削減、品質・情報共有の質向上

 

いろはMapperを導入して感じた価値を教えてください。

 

①立札の作成・配布・設置が不要になりました。

②現地確認に要する時間が7割削減されました。

③細い農道や斜面など危険な箇所への立ち入りが不要になりました。

④確認者によってブレてしまう調査基準を統一化することができました。

⑤現地確認の結果を対面ではなく、クラウド上でリモートにて共有することができました。

⑥経営所得安定対策だけでなく、多面的機能支払・農地パトロールの現地調査にも活用できる可能性を感じました。

 

従来は現地確認の事前準備に多くの人出を要していました

 

| 経営所得安定対策と中山間地域等直接支払の推進事業費から予算を捻出

 

いろはMapperの利用料をどのように捻出したのか教えてください。

 

経営所得安定対策の推進事業費だけでは十分な予算を確保できませんでしたので、中山間直接支払の推進事業費と抱き合わせで予算を捻出しました。農林水産省様にも、SMX経由、組み合わせによる予算確保の可否を確認したところ、問題ない旨回答をもらいましたので、安心して予算要求ができました。初年度を終えて、定量面・定性面で効果を感じることができましたので、次年度からも継続して利用したいと考えています。

 

 

| 行政のデジタル化をスカイマティクスが強力にサポート

 

いろはMapper導入にあたり、苦労したことがあれば教えて下さい。

 

初めてのことでしたので不安もありましたが、導入前から導入後に渡ってSMXが伴走し、都度サポートしてくれた為、スムーズにいろはMapperを導入することができました。SMXはユーザーインターフェースにもこだわり、ユーザーにとってより使いやすいシステムにすることを心掛けてくれるため、遠野市からの細かい改善要望もすぐにシステムへ反映してくれる点、とても助かっています。

 

 

| いろはMapperの効果を全国の自治体に体感してほしい

 

何か今後いろはMapperに期待することがあれば教えてください。

 

人口減少に伴い、農業が盛んな地方の自治体ほど担当する職員数は削減されています。いろはMapperの様な行政のデジタル化による省力化・効率化に貢献する技術が遠野市を皮切りに岩手県内、東北地方、そして全国の自治体に広がっていってほしいと思っています。

 

 


 

【いろはMapperの利用方法】

 

お客様に行って頂く作業は、いろはMapper上での撮影結果の確認、確認結果の入力、及び入力結果のCSVによる出力のみ。面倒な作業なく、早くて簡単に現地確認作業を完了できます。

 

 


 

【本件に対するお問い合わせ先】

株式会社スカイマティクス 大路

TEL:03-6262-6360 | MAIL:info@skymatix.co.jp

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