2021.8.18 導入事例
〈Weeklyいろは〉〜お客様からの声をお届けします〜新妻有機農園様にインタビュー!
スマート農業 , ドローン , 葉色診断 , リモートセンシング , いろは , 水稲株式会社スカイマティクス アグリ担当の赤堀です。
オリンピックでは、ニッポンのメダルラッシュで無事に終了しましたが、まだまだ猛暑真っ只中。台風なども発生しており、天候も不安定な地域もありますが、いかがお過ごしでしょうか?
猛暑を吹き飛ばすべく、今週もはりきって「 Weeklyいろは」をお届けしてまいります。今週は、福島県「新妻有機農園」様からのお声です。
「新妻有機農園」様は、福島県広野町で江戸時代から続く農家様で、無農薬栽培により農業を営んでいます。
水稲を約 14ha手掛け、うち有機栽培2.6ha、特別栽培4.3ha、慣行栽培7.3ha。お米づくりをはじめ、自家米(コシヒカリ)を使った日本酒作り、そして加工品造りも行っており、農水省「スマート農業実証プロジェクト」のコンソーシアムにも参画されています。
「我々のニーズを汲み取った「アイコン色分け表示」の実現は、本当に助かりました!
福島第一原発事故に伴い避難と営農の一時中断が余儀なくされた中、地域の再生を図るには、「特色ある産地づくり」が課題。そのために、「水稲有機栽培」の再生・再構築が必要とされています。
水稲有機栽培では、抑草が生産性や品質に大きな影響を与えるのですが、非常に労力がかかることから、省力的かつ効果的な抑草技術の確立が求められており、「いろは」の導入を決めました。
有機栽培では、そもそも雑草は全面に生えるので、どこに雑草が生えているか!?を知りたい訳ではなく、「発生量の全体把握」がポイントでした。今回、そういったニーズを汲み取っていただき、「いろは」において発生量別「アイコン色分け表示」を実現してくれ、とても助かりました!
この「発生量」に応じて、雑草が多い場所には深めに除草機を入れる判断を行うので、どこに深めに入れたらいいか?が、「アイコン色分け表示」で一瞬で把握ができる!これは、来年度からも確実に活かせると考えています。
「いろは」葉色診断解析結果が、最終的には、根本的な農作業の工数削減に繋がる!
今年は、新たなチャレンジとして、昨年度の「いろは」葉色診断の解析結果(色味の濃淡)を施肥計画に活用する試みを行いました。
今年の圃場準備の際、昨年度の葉色診断結果で葉色が薄かった場所には、元肥の量を多めに設定。この対策の効果が出れば、去年よりはムラが改善されるだろうと考えています。
こうした対策が重要となる背景には、管理面積が何倍にも増加しているという状況があります。原発事故により元の3分の2の農家が離農してしまい、残っている3分の1の農家で、離農した分の水田の管理を依頼されています。そうしたことからも、農作業に掛ける時間を根本的に減らさないと、管理がまわりません。
追肥には、当然ながら時間も工数もかかりますが、そんな暇があったら、畦畔の草刈りをしたい。なので、基本的には追肥はしない。
元肥を行う段階で的確な分量が実施できれば、追肥の必要も発生せず、安定した農作業の実施が実現できる訳です。
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「新妻有機農園」様からは、「いろは」に実装されたさまざまな機能・解析メニューによって、農作業に掛かる工数の圧倒的な削減に対するご評価を頂戴しました。
「新妻有機農園」様と同じような環境にて、省力化・省人化を課題とされている生産者様も非常に多いと考えており、そうした根本的な課題に対しても、「いろは」がご支援できるよう、日々、機能の充実を加速させています。お気軽に日々のお悩み・課題をご相談ください。
今回は、水稲栽培現場におけるお声をお届けしましたが、現在「いろは」では、「キャベツ・レタス解析強化月間」と題し、レタス・キャベツを栽培されている農協様・農業法人様を応援するキャンペーンを実施しています。ぜひこの機会に「いろは」でのスマート農業開始にチャレンジを!
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https://go.skymatix.co.jp/l/827433/2021-05-11/4t1vz